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ひねくれ映画鑑賞『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』

先日、映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を観てきました。結構、感動できる映画です。涙ぐんでいる方もいっらっしゃいました。主演のゲイリー・オールドマンがアカデミー主演男優賞、ゲイリー・オールドマンのメイクを担当した辻一弘さんらがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。様々なメディアで取り上げられていることもあり、満席でした。

 

無心で見ると本当に感動できます。ただ、健康に興味があったり、チャーチルの本を読んだことがあったりすると、素直に見れません。

 

現代の基準からすると、チャーチルは相当に面倒な人です。

 

アメリカのジョークだったと思うのですが、こんなのがあります。

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世界の指導者を選ぶときがやってきた。あなたの一票は、貴重な一票である。以下は、候補者に関する情報である。

 

候補者A:

不正な政治家とつながりがあり、占星術者にアドバイスを求める。二人の愛人を持っていた。チェインスモーカー。一日に8~10杯のマティーニを飲む。

 

候補者B:

会社を二度クビになった。いつも昼まで寝ている。学生時代には阿片をやっていた前歴がある。一晩に1クオート(約1リットル)のウィスキーを飲む。

 

候補者C:

彼は勲章を受けた戦争の英雄である。菜食主義者で、タバコは吸わない。ビールを良く飲むが、これまで浮気をしたことはない。

 

これらの候補者のうち、あなたは誰を選ぶか?

 

なお、

候補者Aは、フランクリン・D・ルーズベルト

候補者Bは、ウィンストン・チャーチル

候補者Cは、アドルフ・ヒトラー

である。

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チャーチルの気質について、循環気質と言われていて、色々なエピソードから、おそらく今でいう双極性障害(躁うつ病)だった可能性が高いと思います。貴族だったので、アルコール依存症で日常生活を遂行する能力に問題アリでも何とかなっちゃった方です。

 

ただ、真面目さや規律といった面はともかく、多方面の才能に恵まれていて、演説が上手く、画家であり、文才にも恵まれていました。後にノーベル文学賞を受賞しています。もっとも、本人はヒトラーから世界を救った功績によりノーベル平和賞が欲しかったようで、ノーベル文学賞を受賞して落ち込んだそうです。さらに言えば、ヒトラーはかつてノーベル平和賞の候補に挙がっていたので、その辺りも意識していたのかもしれません。

 

チャーチルとヒトラーは似ているところが多かったようです。当時から、チャーチルの性格はヒトラーそっくり、と言われていたそうですし、演説上手、画家といったところも共通してます。

 

同類だからこそ、チャーチルはヒトラーのヤバさに誰よりも先に気づき、英国議会の中で孤立してでも、一貫して、ヒトラーを敵視し続けました。「一旦、講和条約を結んでその間に軍備を立て直したり、ヒトラーの独裁政権が揺らぐのを待つ」、といったことは出来そうにありません。臥薪嘗胆なんてもってのほか。

 

こういうタイプは敵を見つけると全力で戦います。テンションMaxです(笑)

 

多くの偉人の性格や日常のエピソードをみると、?な人が結構いて、色々と考えさせられます。普通じゃないからこそ偉業を成せるのかもしれません。

 

チャーチルが精神科で治療を受けていたら、世界はどうなっていたんでしょうね。