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10連休って嬉しいですか?

平成も残り1年を切り、ここ数日は来年4月30日の今上天皇陛下の退位や5月1日の皇太子殿下・新天皇陛下即位、新元号がどのように決まるか、あるいは、その告示がいつになるか、といった報道がありました。システム会社勤務の方はタイトスケジュールになりそうですね。来年のゴールデンウィークは泥のように眠って、気づいていたら連休が終わっていた、こんな展開もありそうです。

 

元号や皇室行事についての考察は専門の方にお任せするとして、実現するかもしれない10連休とそのコストについて、考えたいと思います。

 

まず、なぜ、10連休がありうるのか。来年のカレンダーをみると、

 

4月27日(土)28日(日)29日(月):昭和の日、30日(火)、5月1日(水)、2日(木)、3日(金):憲法記念日4日(土):みどりの日5日(日):こどもの日6日(月):振替休日

 

となっていて、太字が休みです。10連休になるには、4月30日(火)~5月2日(木)の3日間を休みにする必要がありますが、法律上は3日間も休みを定める必要はなく、5月1日(水)を特例として祝日にするだけで、4月30日(火)も5月2日(木)も休日になります。なぜでしょうか?

 

国民の祝日を定めた祝日法には、

その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

という規定があります。要するに、祝日に挟まれている日は休日になるというオセロルールがあります。

 

今上天皇陛下の即位日は休日として、当日を国民の祝日と同等とするという特例法が制定されていますので、来年5月1日(水)の皇太子殿下・新天皇陛下の即位日は祝日になる可能性が高く、その場合、オセロルールで、1日(水)の前後が休日になり、結果、10連休という流れになります。

 

ただ、10連休、本当に嬉しいイベントなのでしょうか?休みがあるのは嬉しいですが、結局、その前後に仕事のしわ寄せが来ます。そもそも、使いきれない有休をちゃんと使えれば、毎年、自分や家族の都合が良い時期に10連休を作れます。

 

日本は先進国の中では祝日は多い国でして年間15日ありますが、欧米は10日前後が主流です。その代わり、欧米では有休をしっかり取る国が多いですし、未消化の有給休暇を企業が買い取る制度を採ることで、従業員の有休消化を企業が後押しするケースも見られます。

 

会社側からすると、「今年は連休が多かったんだから、その分、働け!」という気持ちになりそうで、従業員の有休消化率が高い=会社としては損、と考える経営者がまだまだ多いのも事実です。

 

また、10連休の間、日本の証券会社では、取引ができないところがほとんどになると思います。例え注文できても、取引は確定しない。その間、世界情勢が動いて相場が激変してもなすすべはありません。世界の主要な取引所は開いているので、日本だけが割を食うことになります。私が短期売買をお勧めしないのは、このような日本の制度要因も一因です。

 

働き方にしても資産運用にしても、10連休って嬉しいですか?