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スルガ銀行に対する違和感

スルガ銀行が平成30年3月期決算と併せて、「シェアハウス関連融資問題」についてのプレスリリースを行いました。

 

【「シェアハウス関連融資問題」について】

https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/180515_01.html

 

「「シェアハウス関連融資問題」に関する経過のご報告と今後の対応について」の冒頭は、以下の様に記述されています。

 

「2018年1月に株式会社スマートデイズ(以下、スマートデイズ社)がシェアハウスオーナーに対する賃料支払を中止したことに端を発するシェアハウス関連融資の問題につきましては、お客さま及び株主さまをはじめ、多くのステークホルダーの皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申しあげます。」 (太字部分は筆者による強調)

 

違和感が拭えません。問題は「かぼちゃの馬車」を運営しているスマードデイズ社が経営に行き詰ったことではなく、スルガ銀行が不正なアパマンローンを行ったことのはずです。自己資金である預金の確認を怠ったり、相場から乖離した不動産価格を黙認したり、あるいは不正に関与した疑いがあります。

 

スマートデイズ社が資金繰りに行き詰ろうが自転車操業で乗り切ろうが、その点は関係なく、銀行としてやってはいけないことをしたからこそ問題になっています。不動産投資のリスクを取って失敗しても、それは自己責任ですが、このスマートデイズ社の案件については、スルガ銀行の内規では自己資金が10%以上なければ貸し出せないにもかかわらず、自己資金ゼロでも不動産投資ができると謳っていたスマートデイズからの紹介案件(チャネル融資)を、スルガ銀行がまともな審査をしなかったことが問題になっていて、だからこそ、金融庁による立ち入り検査にまで発展しています。端を発したのはスルガ銀行の経営です。

 

スルガ銀行のシェアハウス案件は、2018年3月末で1,258人に対して残高は2,035億円となっています。平均すると一人当たり1億6,000万円という多額の融資で不正が行われており、スマードデイズ社の経営状態については取締役会や経営会議等で議論されたこともないというガバナンスの欠如が、危機管理委員会から指摘されています。

 

この事件(あえて事件という単語を用います)では、自己破産に追い込まれた方や自殺者も出ており、今後、更に資金繰りが厳しくなるオーナーが続出することが予想されます。

 

この期に及んで、事の発端を他人に押し付けるスルガ銀行の態度は、違和感を通り越し、不快ですらあります。