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浴槽に水を溜めることのリスクについて

大阪北部での地震を機に、色々な防災情報が流れていますが、一部にはリスクとの兼ね合いで推奨しかねる対策もあります。お風呂に水を溜めておくことについて、ちゃんとリスクを考慮すべきです。

 

最大のリスクは、小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、子供が浴槽で溺れる可能性が高まるということです。浴室の鍵は内側からしかかけられないことが多いですし、外側に別に鍵があるタイプでも子供は色々と試したがるので、鍵を開ける可能性が高いです(特に男の子…)パニックになると思わぬ深さでも溺れるので、浴槽の深さは十分に危険です。

 

断水している状態であれば、風呂の水をトイレ用水に使うこともお勧めできません。給水管がどこかで破損するような揺れであれば、当たり前ですが、排水管も破損している可能性があります。建物の被害は小さいように見えても、部分的に壊れていることはよくあります。むしろ、部分的に壊れることで力を逃し、倒壊することを防いでいる側面もあるので、見えないところにダメージがあるかもしれません。

 

洗濯に使うにしても、この時期、あっという間に浴槽の水に雑菌が増えます。飲料水に使うなど、もっての外です。浴槽の水を放置したまま避難するようなことになった場合、あなたの家が蚊の大量発生源、感染症の中心になるかもしれません…

 

消火作業についても、素人が水で消火作業を行うのは難しいと思います。灯油やガソリンが燃えている場合、水をかけても、水の上の油膜が燃え続けるので逆に火の面積を増やすことに繋がりかねません。スマホやノートパソコンに水をかけるのは、漏電による感電の危険があります。建材が燃えると様々な有毒ガスが出ます。ごく初期に消火器を使うこと以上の対応は難しいと思います。

 

防災は自助と公助のバランスが肝要です。何もしないのは心許ないですが、不安に駆られて防災キットを買い込むと切りがありません。コストとの兼ね合いも必要です。盛り過ぎず、メリハリをつけて、シンプルに。保険商品や金融商品にも通じるところがありますね。