卵は一つのカゴに盛るな

西洋で古くから言われている相場の格言。短期的な相場に限らず、人生における資産管理の基本でもあります。例えば、従業員持株制度。会社からの購入補助金があったりと一見、お得なようですが、会社が傾いたときは、給料も資産も失うことになり、目も当てられません。余程、勤め先に自信が無ければ、リスクが高いということになります。

 

また、自分の収入(特にボーナス)が日本の株価との連動が高いようであれば、日経平均やTOPIXのインデックスを買っても、分散することにはならないかもしれません。このような方が労働から得られる収入と金融・財産から得られる収入が共倒れしないためには、海外資産も検討する必要があります。

 

一方で、『トムソーヤの冒険』などで知られるマーク・トウェインは、「卵を分けてカゴに入れると注意も分散する。一つのカゴに入れて、注意深く見守るべき」という趣旨のことを述べています。たしかに、日中、株のことが気になってしまう方はいらっしゃるようですし、それがために本業が疎かになるのは避けたいところです。

 

このところ、米中貿易摩擦の懸念もあり、相場がやや不安定なように感じます。また、来週の月曜日には6月短観が公表されます。複数の調査機関の予測では、大企業製造業の業況判断DIが2期連続での悪化が見込まれるなど、注目が高まっています。財産を増やすどころか保全もなかなか難しい。何とも悩ましい局面です。