情報が変われば、意見を変えるよ。貴方は違うのかい?

有名な経済学者であるケインズの言葉。英語では、

When my information changes, I alter my conclusions. What do you do, sir?

いかにも英国紳士風のちょっと気取った言い回しです。

 

ところが、この言葉、出典があやふや。ケインズが言いそうな言葉として、後年、ケインズの言葉として独り歩きしたようで、正確には言い人知れずです。

 

経済学者は「100人いれば101の意見が出る。ケインズが2つ言ったから」と皮肉られるほど、兎角、意見の纏まりがない集団。(On the other hand と言わない)片腕の経済学者が欲しいと、かつての米国の大統領も愚痴をこぼしています。

 

人間とは答えを求めたがるもの。特に専門家にアドバイスを求めた場合はなおさらです。

 

ただ、その答えは正しいのでしょうか?専門家の予測の精度は分野によりますが、一般に思われているよりもずっと低いようで、例えば、株式市場の相場見通しについては、「チンパンジーのダーツ投げの方がマシ」なレベルです。日本銀行の物価見通しはリフレ派が多数は占めるようになって以降、外しっぱなし。7月末に言い訳のためのレポートが公表される見込みです。政府の経済成長率見通しについても、違和感があるレベルで強気過ぎることが多々あります。

 

多くの場合、足許の情報よりも特定の信念や思想を頼りにすると、盛大に外すことになります。朝令暮改は望ましくないと思われがちですが、予測が当たらなかったのであれば、その理由を探し、謙虚に受け止めることが重要です。当然、分析の前提となる情報が変われば、結論も変わります。この点については、メディアに頻繁に露出したり、政府の意向にすり寄る御用学者と、一般には無名でもしっかりと研究をする学者とでは、だいぶ態度が違っているように思います。

 

昨今、多くの前提条件が崩れていて、これまでになかった情報を受け取る機会が増えています。

 

気温・海水温の温暖化の影響からか、気象災害が増えていますし、経済政策では、日本も米国も特定の思想を背景に、従来ではあり得ない悪手を平然と打っています。

 

新しい情報に触れたとき、貴方は意見を変えますか?