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熱中症と闘う甲子園。略して熱闘甲子園…

先日、夏の甲子園の試合抽選が行われ、2日後の5日(日)が大会初日。母校の仙台育英は8日目の試合で一番遅い登場となりました。

 

今年は全国的に気温が高く、気象庁もこの暑さを異常気象と発表するほどです。暑さで2年後のオリンピックの運営が懸念されていますが、2日後からの甲子園も心配になってきます。選手も応援・観客側も熱中症対策が必要です。

 

伝統や夏の風物詩、それに感動という厄介が加わるため、甲子園の運営はなかなか変わりません。夏の全国高校野球大会であって、甲子園で行う必然性はないのですが、変えることを決断するのは簡単なことであっても心理的なハードルが高いもの。まして、「球児の夢を奪うな」などの批判も容易に想像できる中にあっては、なおさらです。

 

少し距離を置いて考えると、甲子園というのはひとつのビジネス。高校にとっては知名度が上がれば入学希望の生徒が増えますし、経営陣も鼻高々でしょう。朝日新聞は単なるスポンサーではなく、日本高等学校野球連盟(高野連)と並ぶ主催者であり、もちろんビジネスとして夏の高校野球を運営します。地元の宿泊施設なども潤いますし、プロ野球にとっては労働力の供給源。広告ビジネスも加わって、プロ野球を中心とした野球ビジネスの生態系で出来上がり、その中に、夏の高校野球が組み込まれています。

 

このビジネスモデルでの分け前は、球団を運営する企業やマスコミなどがしっかり頂き、球児は「夢」の代償でタダ働き。プロ選手よりも過酷な条件で試合をして、視聴率も良く関連記事も読まれるのに、夢とは高くつくもののようです。子供の夢を利用して飯のタネにしている大人は、せめて、子供が安全な環境でスポーツに取り組めるようにすべきです。

 

甲子園をドーム球場に改築しても良いし、既存のドーム球場を使うこともできます。

 

熱闘甲子園は熱中症と闘う甲子園ではありません。汗腺機能が完成するのは18歳前後と言われており、暑さに対する抵抗力が弱い状態で試合に臨む選手もいます。

 

今年の夏の甲子園は、第100回全国高等学校野球選手権記念大会。記念すべき大会で事故が起きないよう祈念いたします。