赤信号みんなで渡れば怖くない

「赤信号みんなで渡れば怖くない」。ツービート時代のビートたけしのネタが初出。スルガ銀行の不正、霞ヶ関の障害者雇用者数の水増しなど多くに共通している心理です。

 

海外では、経済学者のジョン・ケネス・ガルブレイスが、「大組織では、独りで正しいことをするより、大多数に従って過ちを犯す方がはるかに安全だ」と指摘しています。洋の東西を問わずに生じる問題の様ですが、日本は他の文化よりも同調圧力が強く、ハイコンテクストで関係性が求められるので、より深刻です。

 

スルガ銀行では日経新聞が全従業員の2割が不正に関与と報道しています。今後、第三者委員会の正式報告で詳細が判明すると思いますが、目を覆いたくなるような状況です。

 

障害者雇用者数の水増しでは、法務省までもが不正を行っていました。毎日新聞の報道では、既に死亡している職員を障害者雇用としてカウントした省があるとのこと。多年に亘り、多くの職員が引き継ぎ事項として周知しながら、水増しに関与していたと思われます。

 

どちらのケースも真面目で不正を行わないような方が、集団の中では誤った行いをし続けた事例です。霞ヶ関も地銀も、誠実・勤勉であることが求められているのですが…

 

ナチスのホロコーストも普通のドイツ国民が関与しています。省庁などの国の組織や銀行は内部規程が整備されているはずなのに、機能しませんでした。どんな仕組みがあっても運用するのは人間。だからこそ、不正を正すことが難しいというのは悲しい話です。