人は見たいものしか見ない

ユリウス・カエサル(シーザー)の言葉。よりオリジナルに近い言葉は、「多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」です。

 

行動経済学が示す人間の非合理性も、経済政策の失敗も多くの問題はここに帰着します。不都合な真実を見なかったり、神風思考に陥ったり(財政再建の主軸を経済成長におくのはかなり厳しいです…)。

 

一方、ある程度の楽観性がなければ、人間が生存できなかったのかもしれません。自分は何とかなるという「正常性バイアス」がなければ、危険な狩りには行けず飢えてしまいます。

 

現代ではそうした心配がほとんどないにも関わらず、そして、立ち止まって考える時間があったとしても、人間は驚くほど簡単に結論に飛びつく傾向があります。調べるための一手間を惜しむということが、フェイクニュースの拡散に繋がる側面もあります。また、統計やデータを分析することを多くの人が嫌がることにも通じている気がします。

 

脳はカロリー消費量が多い部位なので、無駄なエネルギーを使いたくないという本能が備わっているという説があります。立場ある人(特に政治家)には、本能で動いて欲しくないものです。