社会科学の法則を心理学の原理から演繹できるようになる日が、いつかきっと来るだろう

政治経済の基礎、そして社会科学全般の基礎は、まぎれもなく心理学にある。社会科学の法則を心理学の原理から演繹できるようになる日が、いつかきっと来るだろう。

 

19世紀の経済学者、ヴィルフレド・パレートの言葉です。経済学上の業績としては、ワルラスの一般均衡理論に影響を受けてパレート最適(パレート効率性)を定式化し、厚生経済学のパイオニアに位置付けられています。また、20%の人が富の80%を所有するといった、20対80のパレートの法則でも知られています。

 

数理、統計を利用した理論の構築で知られていますが、パレートの夢見た世界は、「心理学の原理」から法則が導かれる世界でした。

 

一部の天才は先を見通す力に長けているようで、現在の経済学では、心理学との学際領域である行動経済学が幅広く浸透し、マクロ経済学にも影響を与えています。これまでも、バブルや市場のアノマリーといった行動ファイナンスの研究はありましたが、消費行動や貯蓄行動のモデル化に行動経済学が使われるようになっています。

 

あたかも摩擦のないような理論を組み立てるのには理想的ではあるが非現実的な世界から、人の知の通った経済学へと変貌を遂げようとしているのです。