代表からのご挨拶

当研究所のメインテーマは「持続可能性」です。持続可能性というと、環境問題を連想される方が多いのですが、持続可能性の本旨は、「個人が不幸な状態に陥らないこと」にあると考えています。地球環境という大きい枠組にせよ、経済や健康にせよ、究極的には不幸を回避する、この一点に尽きます。

 

前職(日本銀行)の採用面接の際、2002年なので随分昔ですが、「中央銀行には何が求められていると思う?」との質問に対し、「中央銀行にできるのは、たかだか、金融上の不幸を回避すること。それ以上でもそれ以下でもない。個人の幸せや願望は人それぞれに違うので、提供はできない」と返答しました。

 

「幸せは人それぞれなので提供できないけど、不幸を回避する方法はある」

その思いはずっと変わりません。そして、自らの思うところを成すために、日本銀行を退職。当研究所を設立いたしました。

 

およそ不幸は、経済的な問題、健康の問題、人間関係の問題に集約されます。このうち、人間関係は家族や生い立ちにも絡むため、なかなか共通の方法論を提示することは難しいですが、経済的な問題や健康の問題については、正しい知識を身に着けることで、不幸を回避できる可能性が高まります。

 

経済・社会が複雑化、不透明さを増す中で、専門家と一般の方の情報の格差が大きくなり、また、専門家同士の認識のズレも拡大しています。専門家も組織に属していると、どうしても、本当のことよりも組織の都合を優先し、知っていても、言えない・言わないことが多くなります。専門家は誰のために発言しているのか、そうした疑問を持つ場面も多々あります。

 

組織の意向に左右されない情報発信をするため、設立に当たり、個人名を冠しました。

 

情報要約業として執筆やアドバイザー、コンテンツ提供等を通じて情報発信をしていきます。皆様、よろしくご指導・ご鞭撻くださいますようお願い致します。